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ANJ講座シリーズ

アートネットワーク・ジャパン講座シリーズVol.3
『ドラマトゥルク』の可能性を巡って 
-演劇・ダンスと社会を創造的につなぐ職業「ドラマトゥルク」の実態に迫るレポート&シンポジウム-

演劇創作において台本、演出家、俳優との橋渡しの役割を果たし、演劇と社会を有機的かつ創造的につなぐ知的職業「ドラマトゥルク」。ドイツの舞台芸術を支えるこの独自の役割は、近年では演劇祭の企画を立案するという活動にまで広がりつつあります。本講座では、ドイツから気鋭のドラマトゥルクを迎え、日本ではまだあまり知られていないドラマトゥルクの活動と意義について報告してもらいます。また、その実践を始めている日本のドラマトゥルクを交え、ドラマトゥルクという制度導入を巡るシンポジウムを行います。

日時・場所

2005年3月22日(火)14:00〜19:00
東京ドイツ文化センター

講座内容

第1部 【ガイダンス】 「ドラマトゥルクとは?」 14:00−15:00
ゲスト
平田栄一朗(ドラマトゥルク・慶応義塾大学助教授)
長島確(翻訳家・ドラマトゥルク)
コーディネーター
市村作知雄(東京国際芸術祭ディレクター)
第2部 【事例報告】  「ドイツにおけるドラマトゥルク」   15:10−17:10
講 師
ウーヴェ・ゲッセルUwe Gossel 
(ドラマトゥルク・ベルリン演劇祭国際フォーラム部門チーフ)
ベッティーナ・マズーフ Bettina Masuch
(ドラマトゥルク・ベルリンHAU劇場ダンス制作部チーフ)
第3部 【シンポジウム】「ドラマトゥルクの可能性を巡って」   17:30−19:00
コーディネーター
平田栄一朗(ドラマトゥルク・慶応義塾大学助教授)

■受講料: [一般] 2,000円 [学生] 1,000円  当日会場にてお支払い頂きます。
■お申込み: [事前予約制] 定員になり次第締め切らせて頂きます。
  お申込みフォームよりお申込み下さい。(ファックスでのお申込みも承ります)

■会場: 東京ドイツ文化センター
107-0052 東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館内(地下鉄青山一丁目駅から徒歩5分)

■お問合せ: NPO法人アートネットワーク・ジャパン
tel 03-5961-5200 fax 03-5961-5207 lecture@anj.or.jp

講師・ゲスト紹介

ウーヴェ・ゲッセルUwe Gossel  ドラマトゥルク・ベルリン演劇祭国際フォーラム部門チーフ
1966年生まれ。1998年ヒルデスハイム大学修了後、戯曲を執筆する傍ら、ロストック民衆劇場やベルリン・ゴーリキー劇場でドラマトゥルクを務め、30作以上の演劇制作に関わる。また国際的な演劇祭の企画を担当することで、ドラマトゥルクの活動領域をさらに開拓している。主なドラマトゥルク制作:『ペール・ギュント』、『リア王』、『肝っ玉おっ母と子供たち』

ベッティーナ・マズーフ Bettina Masuch ドラマトゥルク・ベルリンHAU劇場ダンス制作部チーフ
1964年生まれ。1990年ギーセン大学応用演劇学科修了後、革新的な演劇創造の場として知られるフランクフルトTAT劇場やベルリン・フォルクスビューネ劇場でダンスのドラマトゥルクを担当。アーヒム・フライアーやメグ・スチュアートなどの第一級の演出家や振付家たちと独創的な身体演劇やダンスを創出している。主なドラマトゥルク制作:『ピロクテーテス・ヴァリエーション』(アーヒム・フライアー演出)、『アリバイ』、『ヴィジターズ・オンリー』(どちらもメグ・スチュアート振付)

平田 栄一朗  ドラマトゥルク・慶応義塾大学助教授
1969年生まれ。1997年慶応義塾大学博士課程単位取得後、DAAD奨学金によりベルリン・フンボルト大学に留学し、2000年まで多数の観劇経験を積む。ドイツ演劇の研究の傍ら、2003年よりシアターΧのブレヒト演劇祭の企画委員を務め、演劇ユニットPort Bの上演制作でドラマトゥルクを務めている。主なドラマトゥルク制作:『ブレヒト演劇祭における1時間20分』、『Museum: Zero Hour』、ハイナー・ミュラー『ホラティ人』

長島 確  翻訳家・ドラマトゥルク
1969年生まれ。立教大学博士課程退学。早稲田大学演劇研究センター客員研究助手。1997年、舞台字幕操作の仕事をきっかけに演劇の現場に関わる。 戯曲の翻訳を稽古に密着してすすめるやりかたを模索、2002年から参加中の「ベケット・ライブ」シリーズでは翻訳に加えドラマトゥルクの役割も果たすようになる。英仏語演劇の上演台本、『ハムレットの悲劇』『月の向こう側』等海外作品の字幕、その他翻訳多数。

主催:NPO法人アートネットワーク・ジャパン
助成:財団法人セゾン文化財団
協力:東京ドイツ文化センター




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