東京国際芸術祭 english
2006年2月10日-3月27日
平成17年度文化庁国際芸術交流支援事業 主催:NPO法人アートネットワーク・ジャパン 東京国際芸術祭(TIF)について TIFアーカイブス
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リージョナルシアター・シリーズ by蓮池奈緒子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)


東京国際芸術祭のプログラムとして開催されているリージョナルシアター・シリーズ(主催/(財)地域創造・NPO法人アートネットワーク・ジャパン)は’99から開催され、今年で7回目を迎える。すでに東京以外の地域で活躍する劇団を数多く紹介してきた。この企画は劇団を紹介することだけが目的ではなく、自分たちの拠点に戻ってより水準の高い創作をすること、地域の文化活動に積極的に参加して行くこと、また独自のネットワークを形成して新たな活動を始めていくことなど、参加後の活動が重要なプログラムである。地域それぞれに創作環境や、観客層が違い、またシリーズが開始した当初とは各地域の状況は大きく変わっているともいえるが過去6回の参加カンパニーの多くはそれを踏まえ活躍している。今年度は下記のスケジュールで3つのカンパニーと劇場と劇団のプロデュース公演1公演紹介する。
(会場はいずれも東京芸術劇場小ホール1)

劇団Ugly duckling(大阪)
『改訂版 さっちゃん』 2月17日(金)〜19日(日)
作/樋口美友喜 演出/池田祐佳理
「閉じ込められた時間の中で長くて短い夢を見た」
ある公園のテントで暮らす“朝子”とその撤去を促す役所の“八神”。彼が訪ねてくる度に、“朝子”は芝居のような、実体験のような不思議な話をするのだが・・・

現代時報(盛岡)
『親密な他人』 2月21日(火)〜22日(水)
作・演出 高村明彦
「人を笑わせたい、生きてることを実感したい。芸人を目指す3人の青春群像!」
とある地方都市の大学構内にあるプレハブ小屋。学園祭で披露するお笑いネタの稽古に励んでいる二人は自問する。果してこのネタは面白いのか・・・理想と現実、努力と才能、都会と地方、相方と恋人、様々なテーマが織り成す現代時報の青春群像。

劇団SKグループ(札幌)
『再演A。』 2月25日(土)〜26日(日)
作・演出 すがの公
「ボクは、彼女を守るために生まれてきた」
忘れた記憶だけが頭にこびりついて離れない、あの想い。想いから始まる淡い切ないラブストーリー。劇団SKグループ第12回公演『A。〜ぼくのうたは君のうた〜』を新たに書き下ろした作品。

北九州芸術劇場×飛ぶ劇場
『IRON』 3月3日(金)〜5日(日)
作・演出/泊 篤志
「胸焦がす脱走劇、再臨」
日本と朝鮮半島の間に位置し、戦後のどさくさにまぎれて日本から独立した島国「糧流(カテル)」。国設卓球部を舞台に国家と個人との狭間で揺れ動く選手たちの人間模様を描く。・・・99年に飛ぶ劇場で初演され、第44回岸田國士戯曲賞最終候補作となった『IRON』を北九州芸術劇場との共同製作で再演。

今回の4公演は期せずしてすべてが改訂版含む再演作品となった。新作が多く公演される中、これはよい傾向だと思う。なるべく「代表作」をと、主催者側の私たちがリクエストすることも多いのが現状である。選りすぐりの4公演、ぜひ見比べて今後の地域の演劇界を占っていただきたいと思う。

また来年度からリージョナルシアター・シリーズは大きく様変わりをする。7回を経てやはり感じるのは、単に劇団の公演を東京に持ってきてもあまり成果が期待できないということ、また今後私たちがやるべきことは、カンパニーだけではできない部分を負っていくということだと感じ、2年から3年の中で結果につなげる仕組みを始める。「場所」と「予算」と「人材」、本来的にはこれだけあれば多くのことは成し遂げられるはずだが、これがなかなか揃わない。あえてこれをそろえてアーティストともに創作を始めるリージョナルシアター・シリーズにもぜひ期待して欲しい。

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