01年旗揚げし、第２回公演以降は一貫して代表の河野みちゆきが作・演出を務めている。０相という劇団名はニュートラルに準ずる意味を持つ電気用語から命名、表現形態にとらわれない活動の旗印として活動を展開。04年に北九州芸術劇場で初県外公演、その翌年には福岡ぽんプラザホールの演劇祭「火曜劇場」に参加。06年には熊本県立劇場主催「熊本リージョナルシアターvol.1」の出演団体に抜擢され、翌年「同vol.2」では河野作・演出のミュージカルを熊本県立劇場と熊本演劇人協議会のプロデュースで上演。河野は、熊本市自主文化事業の子どもたちのミュージカルや熊本市民会館リニューアル記念舞台の演出なども行い、まさに熊本を代表する劇作家・演出家となってきている。

1956年静岡県生まれ。多摩美術大学中退。80年代半ばより竹中直人、いとうせいこうらとのギャグ･ユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」で、既成の「演劇」の枠を突き崩し、以降の小劇場演劇に影響を与えた。90年「遊園地再生事業団」を結成し、『遊園地再生』上演を皮切りに公演活動を続ける。『ヒネミ』（92年）で第37回岸田國士戯曲賞を受賞。エッセイ、新聞コラム、小説の執筆など多方面で活躍。岸田國士戯曲賞選考委員。